定価販売の許されない仕事
リニア談合で大手ゼネコン4社が不正な受注調整
リニア入札談合がトップニュースを飾っているようだ。
大手ゼネコンが受注調整をやっていた、との事。
税金が投入されている案件であり、談合は確かに良くないだろう。
しかし、不思議に思うこともある。
建設業でオリジナルの技術、もしくは優位性のある技術を持っているのに、プレミア価格を乗せちゃいけないのか?
技術的にどうこうということは、正直知らない。
しかし、普通の建設現場でも、スーパーゼネコンとそれ以外では明らかにできてくる建築物の「出来」は全くレベルが違うと思う。仕上がりもそうだし、建設中の現場も整然としているのが、スーパーゼネコンである。工期がギリギリになってから突貫工事をしている度合もスーパーとそれ以外では全然違う。
それが、ましてや世界初のリニア工事で、スーパーゼネコン以外が完ぺきな仕事を出来るのか?
他の業界じゃ、「あっちとうちとは違うから、うちの商品は少し高いです」なんてこと普通にある。だけど、建設業でも特に税金が投入されると、それが許されずに、単純に安いところが仕事をとる事が大半のようだ。誰でもできる仕事なら、一番安い業者がやれば良いだろう。だけど、まだ世界でまともに実現していない工事を普段安い仕事をしている人ができるか?
そもそもJR東海が単独でやろうとしていた工事を前倒しさせるために税金投入という順序なんだから、短期間に仕上げるために余分に工賃も掛かるでしょうよ。これでうだうだ言うんだったら、最初の計画通りにJR単独で民間工事としてやっていればみんながハッピーだったんじゃなかろうか。
もういっそのことスーパーゼネコンは全社リニア工事から手を引いてしまえば良い。
建設業だけ、常に24時間365日タイムセールしてろっていう風潮を変えるためにも、ぜひゼネコン4社にはリニア工事をボイコットして欲しいと思う。