Good Place

ニュースの雑感、おすすめのモノの紹介などを綴っています

ペットボトルは環境に悪いから、アルミ缶にするよ!って本当に意味あるの?

 米コカ・コーラが米国内の一部での水の販売をペットボトルからアルミ缶に変えるそうだ。

 なんでも、ペットボトルは環境保護に熱心でないと思われることが理由らしい。アルミ缶は再生利用がしやすいという事が、アルミ缶への変更理由だそうだ。

 しかし、アルミ缶へ変更することが環境保護につながるのか?そもそも再生利用するにはリサイクル率が高くなければ意味がないのは明白だ。

 ここで、アルミ缶ではないがペットボトルの地域別のリサイクル率を見てみよう。

f:id:tonericoco:20190824204324p:image

日米欧のリサイクル状況比較|統計データ|PETボトルリサイクル推進協議会

 米国は20%しかリサイクルされていない。入れ物をどれだけ変えたところで、そもそもリサイクルされないんじゃ意味ないではないか。

 次に、アルミ缶がペットボトルに対して明らかにエコなのかどうか。次のリンク先を見てみよう。アルミ缶とペットボトルに環境負荷の違いがあるだろうか?CO2排出量でいえば、アルミ缶の方が多いようだが。

LCA手法による容器間比較報告書 | 環境データ - リターナブルびんナビ

 プラスチックストローの時もそうだが、「その変更って意味ある?」みたいなことを大企業がさも「エコ重視です(`・ω・´)」みたいな感じでやっているのだが、トータルでの環境負荷を考えたときにどれが良いのか、っていうことは各々もっと真剣に考えたほうがいいと思う。「こっちの方がなんかふわっとしたイメージ、ウケが良いからこっちに変えよう!そうすればイメージアップで売り上げアップ!」という、なんだか消費者ってどうせバカだから、イメージさえなんとなく良ければOK、みたいな売り方が多いのが気になるこの頃である。

 そもそもコカ・コーラペプシも、本当に環境のことを考えるならば、まずは米国内でのリサイクル率を上げることに投資するべきではないだろうか。