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日本の外資アレルギー

ホンハイ(Foxconn)によるシャープ買収

 連日様々な報道がされているが、恐らく最終的にはホンハイがシャープを買収するのであろう。

 で、様々な意見があるようで、外資による買収を嫌がる人は多いようだ。しかし、日本の技術が流出すると言っても、シャープのメインの技術は液晶じゃないか。パナソニックとか日立、東芝(は危ないが)のように様々な分野の技術を多数保有しているわけでもないだろう。そして液晶だってSamsungのAMOLEDなんかがスマホには採用されたりしていて、iPhoneがAMOLEDに完全に切り替えたりすれば売り先がだいぶ減るのではないだろうか。

シャープの独自技術?

 ということは、シャープが持っている(今商品化している)モノで、代替が利かない独自の物てそんなに無いのではないか。白物家電なんて中国企業もどんどん作れるわけだし、液晶は韓国企業も台湾企業も作れる。太陽光発電のパネルなんて中国企業が作り過ぎてドイツのQセルズが破産するくらいコモディティ化してるわけで、余程の技術革新が無ければ生き残れる分野ではないだろう。プラズマクラスターは独自かもしれないが、そもそもその効果がどれほどなのか。

雇用の維持?倒産したらどうするの?

 40代以上の首を切られることを心配する人もいるようだけど、そもそも会社が倒産すれば全員転職活動を強いられるわけで。(優秀な人は先に離脱しているかもしれないが)能力ある人なら意外と転職はできるものだと思うのだが。これを期に、日本ももっと雇用の流動性が生まれた方が良いのではないだろうか。

外資による買収(日本から見た場合)

 日本から見ると、今回はホンハイが日本企業を買収するという日本側が受け身の話しで、色々反対意見もあるのだろう。しかし、逆に日本企業が外国の企業を買収するときは誰も買収される側の企業の話をしないのはなぜだろう。自分はしていることを、他人からされると騒ぐというのは、ちょっと違うのではないだろうか。サントリーは米ジムビームを買い、リクルートはヨーロッパの企業を買い、JTはギャラハーを買う。これだけグローバルな動きが普通になりつつあるのに、人も会社もオールジャパンという形に拘る人が多いのはなぜだろう。先日のWMC2016の様子を見るに、SamsungなんてGalaxyの説明に韓国人以外が普通に登壇しているようだが、SONYはどうも日本人ばかりのようだ。1億人だけで、その他大勢の世界中の企業と戦っていくのは無謀すぎやしないか。(前述のとおり、自分たちが海外の企業を買うのは平気だが)

そろそろ島国根性を捨てる時では?

 海外旅行に行くと、世界は日本だけではないことが分かる。そして中国の人だって別に日本人のことを嫌っているわけでもない。(日本政府のことは嫌いだが、日本人は好き、又はなんとも思っていない)なぜ、日本人は外資を恐れるのか。恐らく唯一にして最大の解決策はもっとLCCが一般的かつ便利になり、多くの日本人がもっと気軽に海外に旅行にでかけて、現地の人と触れ合うことが一番ではないだろうか。